クールだけど優しい。 あたしはそんな咲夜のことがずっとずっと好きだった。 でも咲夜にとってのあたしはただの幼なじみ。 それ以上でもそれ以下でもない。 顔を上げると咲夜の背中、 そして前を走る翼の後ろ姿が見えた。 翼とあたしと咲夜。 3人でいて、ずっと笑えてたから、 幸せだったから、 この距離を失いたくない。 だから、この恋は秘密。 気づかれないように… お願いあたしの心臓 早く鳴り止んで──────