「でも、なんかあったら言ってよ。話くらいなら聞くから」 「さんきゅ。あ、でも恋ってまだ決めつけないでね」 「何言ってんのよ~恋で確定だって~」 「だから、違うって~」 そう言って、2人顔を見合わせて笑う。 やっぱり同期は、一生の宝だな、と思って。 ◇ パチン。 パソコンのエンターキーを押して溜息を吐く。 静かなオフィスには、そんな小さな音が妙に響いた。 週初めという事もあってか、みんな帰るのが早い。 オフィスの中はいつもの顔ぶれ。 「終わったか」 私と。 櫻井さん。