ぼーっとしてると
愛斗が部屋に入ってきた。

「夏実、行くぞ。」

「うんっ。」

そこには、きっちり
制服を着た愛斗。

そのうしろを着いていく。

「愛斗、香水つけてる?」

「ん?あー、つけてる。」

その匂いは
誰かに似てて。
少し悲しくなった

その匂いは
きっと愛斗の彼女のだから…

「そっか。」

静かに返事を返して
ついていく。