届かないかな。

「何部最初に見るー?てゆうか何部見たい?」

下駄箱の前で愛に聞いてみた。

「うーん。あ、紗江は陸上っしょ?だって、戸田陸上部だもんね」

「ぶっちゃけ、愛はあたしと戸田どう思う?」

「ん?」

「あたしたち三人幼馴染みだけど、愛はあたしのことも戸田のこともよく知ってるでしょ」

「うん」

「じゃ、戸田とあたしの関係ってどんな感じだと思う?」

「紗江と戸田ね…。うーん…とね」

愛は少し考えて、閃いたように答えた。

「なんかね、あんたたちははやく付き合いなさい!」

そう言って、愛は続けた。

「たぶん戸田も紗江のこと好きだとおもう。なんかすっごいじれったいんだよね(笑)」

「そう…かな」

「まあ、違ったとしても紗江には私がいるではないか!」

愛はそういって、私の方に手をポンと乗せた。

「あー!自信ないんだー」

「しーらないっ。あ、目の前サッカー部だ。ちょっと見てこー」

そういって愛はサッカー部の練習場に向かって走って行った。

「ちょ、待ってー!!」

そういって愛の背中を追いかけて、あたしも走ってグラウンドに出た。

まぶしい光。日焼け止め塗ってこなかったけど大丈夫かな…