届かないかな。


教室を出た後。愛がふりかえって、小声で言った。

「で?戸田さっきいたでしょ」

「え、あーうん…」

さっきの委員会会議って広報委員が集まってたんだけど、

その中に、どうしても見逃せない人がいた。

3年、戸田 俊也。

あたしと愛は幼馴染みなんだけど、戸田も幼馴染みの一人で、

愛とあたしはたまに話したりするんだけど、

すごい優等生タイプで顔もいい…

なんか思い出すと照れちゃうな。

「紗江、戸田好きなんでしょ?」

「もう。やめてよー///」

こういうやりとりを愛とあたしは良くする。

もうばれてるし仕方ないよ(笑)

「でも、戸田か。戸田ね。わからんでもない」

「エラそうにゆーなっ。馬鹿っ」

そんなかんじで小声トークしながら、教室に戻った。

机に座ってトークは再開。

「でもさ、愛と隼人って仲いいよね。いつから?」

「はー?よくないし。でもよく話すようになったのは中二の2学期かなー?」

「ふーん。でも隼人ってちょっと冷たくない?なんか二人で話すのとかためらわれるー」

「そう?意外と面白いとこもあるんだけどな(笑)」

そんなトークをしてたらチャイムが鳴った。

愛は男子の友達が多いなあ。

あたしは、戸田と幼馴染みってだけで幸せだから。そんな積極性ないの。