「えーじゃあ、後は適当に各自体育館に行くように。以上」
千隼くんと話してる間にHRは終わってしまった。
眠そうな顔であくびをしながらうえちんが教室を出ていくと、みんなそれぞれに移動しはじめる。
「おい、優芽」
「な、なんでしょう?」
「今日放課後待ってろよ」
「え?ななんで?!」
私の問いには答えず、千隼くんは教室をでていく。
一体何を言われるんだろう…!?
嫌な予感しかしないのは気のせい?
「優芽ー!何、突っ立ってんの?置いてくよ」
「あ、梨花ちゃん待って!」
今日は千隼くんに悩まされてばっかりだ。
よし、気にしないようにしよう!
