「ちょっと待って!いきなりそんなこと言われても…っ」


「あら、優芽と千隼くんは残っていいのよ?学校もあるし」


「でも、さっきここを売り払うって!!」


「売り払うわよ」


「えぇっ?」



残ってもいいけど売り払うってどうゆうこと!?

やばい…頭こんがらがってきた。



「そこでだ。お前達、婚約したらどうだ?」


「はぁ?」


「いやいやいや!お父さん軽すぎっ!!婚約って意味わかる!?」


「それくらいわかるぞ」


「叔母さんも賛成だけどな〜♪優芽ちゃんがお嫁に来てくれれば、美味しいご飯が毎日食べれるし!」


「叔父さんも賛成!」


「お母さんも千隼くんなら大賛成よ!」


「みんなして賛成じゃないよーっ!!私達まだ高校生だよ!?ありえないっ」


「さすがに、今すぐにとは言わない。でも将来はどうせ婚約するところだったんだからな!今は仮の婚約でいいんだ」


「仮の婚約だとしても…私達そんな関係じゃ…」



そうだよ。
いくら両親の気まぐれだからって婚約だなんて……千隼くんは嫌だと思うに違いないんだから!!



「住むとこはどーすんだよ?」


「マンションを借りてあるから2人で同居生活よ♪」


「マンションねー」


「うちの会社が営んでるとこよ」



ん?
千隼くん…なんか話進めてない?

まさか…ね。

って言うか同居!!?

一緒に暮らすってことだよね?!

それも二人っきりで!?