「いえ。麻里菜先輩!自己紹介したほうがいいですか?」
『まだ、大丈夫だよ!部員が全員集まってからお願いねっ!』
「はい!よろしくお願いしますっ!」
この人は、中学の時委員会で仲良くしてもらった先輩。
高校2年生の中山麻里菜先輩。すっごく優しくて、しっかりしててたよりがいがある人。
それから数分…。
どんどんとサッカー部の部員や新入部員が部室に入ってきた。
『はい。じゃー新入部員紹介するぞー。』
この人は、サッカー部のキャプテンの
三浦康也先輩。麻里菜先輩の彼氏らしい。
『まずは、マネージャーからよろしくな。』
「はい!1年2組、桜庭優那です!中学の時もサッカー部のマネージャーやってました。よろしくお願いします!」
『優那ちゃんめっちゃかわいい!』
『おい。お前やめろよ。引いてるぞ!ごめんな。』
「あっ、大丈夫です。」
びっくりしたぁー。私は、こうやって
先輩とかに言われたことがない。
先輩は、みんな怖い人達だと思ってたから。
うちの中学のサッカー部は、関東大会などで優勝するぐらいの強豪校。
だから、先生や先輩なんかが
特に厳しくて、怒鳴られることが多かった。
『じゃあ、次。』
『はい!1年2組伊藤花音です。優那ちゃんに誘われて入りました。よろしくお願いします!』
と、1人1人自己紹介をしていった。
マネージャーは、私達1年生と先輩を
あわせて4人。
1年生のサッカー部員は、17人入部
してきた。

