あれから、一週間。
「お母さーん!うちのお弁当は!?」
『ちょっと待って!今、作り終わるから!』
「うち、遅刻するよぉー。」
今の時刻は
7時半。
高校は、電車で行くため
30分にでないと間に合わない。
ピーポーン♪
ガチャ。
「優那、遅刻すんぞ!」
「ちょっと待って、お弁当!」
「じゃあお前、さき歩いてろ。オレが、走って追いつくから。」
「ほーい。行ってきまーす!」
あんなことはあったものの
登下校は、いつも一緒。
うちは、あれから考えた。
達也と一緒にいる時間を
大切にしよう。
達也が誰かと付き合うまで
この時間を…。
「ゆうなー!」
「やっときた。遅いよぉー。」
「だってお前の母ちゃんがオレのぶんもって詰めてくれたんだもん。」
と、いいながら
私に詰めてもらった弁当を
みせつけた。
「はい、はい。よかったですねー。でもさ、なんで男子って3時間目とかに弁当とか食べてんの?早くない?」
「そりゃ、お腹すくからだろ。オレもいつもそうだし!」
「ふーん。」
と、まぁ、
いつもこんな会話をしながら
学校へいくのです。
「優那ー!」
「あっ!花音おはよー。」
「おはよっ!今日もラブラブだねっ!二人ともっ!」
「「ラブラブじゃないよ!!」」
私たちは、思わず
一緒にいってしまった。