届け、この想い

俺は必死にあの子を探していた。



俺に道を教えてくれたあの子。




あやうく迷子になり・・・迷いそうになった俺を
助けてくれた、ただそれだけ。



それだけなのに、俺はどうしてこんなに気になるんだろう。






他の男子と話しながらも、どこか上の空だった。




そんな時・・・



ガラッ



いい音を響かせながら誰か入ってきた。



あの子か!?と思いながら見ると、
可愛いけどあの子じゃない女だった。





その女の周りを他の女子が囲ったため、
すぐに見えなくなったが。




しばらくすると、その塊から
俺の妹、翼が出てきた。




目が合い、少し話を聞こうと思い
こっちへ来いと合図した。



双子だからかすぐに通じ、
翼はこっちへ来た。