「春香っ!頑張ってね!私、門で待ってるから!!」


私に葛を入れてくれる愛ちゃん。


「うん!!」


私、頑張るよ。


教室には私以外、もう誰もいない。

じっと林を待つ。


「あっ…」


来た…。


「遅くなってごめんな」


「ううん…来てくれてありがとうっ」


「おうっ」


「………」


「………」


やばい…あんなに練習したのにどう言えば良いか分からない。