虹色のフープ



~圭吾side~



「さて、全員揃ったところで、はじめるか!」


そう、毎年新入生が入ったら行う行事の一つ



「よし来た!毎年恒例、新入生歓迎会お花見だな!」



と慎が張り切り始めた



「新入生にこの学院に馴染んでもらうために頑張らねば!!」



「お前ら、二人は遊びたいだけでしょ!」



と亮生の叫びに冷静に突っ込む成美


うん、いつもと変わらぬ光景だな



「この行事は、俺たち生徒会発案なんだ。先生方も俺たちに任せてくれてるんだから
あんまり、はしゃぐなよ」



「てか、この学校の行事のほとんど俺たち案じゃん?」



そう、亮生の言うとうり


この桜ノ大木学院は都心を外れた所にある


小・中・高・大学のいっかん校で


そのまま進学できる学校だ。


その分、勉強はそれなりに大変だが、行事等は生徒の自主性が優先される


ちなにみ、生徒会メンバーはほとんど変わりがないので俺たち案が多い



「今年のお花見はどんなのにしましょうか?」



泉の質問に回想から引き戻された



「う~ん、毎年ありきたりな感じだしな~。
クラスごとゲームやって、学年でトップを3人決めて、
誰が優勝するか全校生に考えてもらって、勝った人たちには
お菓子とかの賞品」



「んで、あとは各クラスでお花見」



と大輝が付け足す



「高校生としては最後の花見だし、パーッとやりたいよな」



と亮生が言うと



「特別なこととかしたいね~」



と結愛


う~ん、と考えていた、とき