虹色のフープ


~亮生side~


発表も終り、舞台裏へと来た・・・けど



「・・・」



「・・・」



圭ちゃんと瀬戸が無言で向かい合っている



「ありがとう」



「・・・は?」



圭ちゃんの言葉に疑問をもったのは瀬戸だけじゃない



「今回の勝負で、俺たちがどれだけみんなに支えてもらってたか
改めてわかったよ」



「じ、自慢かよ」



と、戸惑う瀬戸は背を向けて歩き出したが



「瀬戸は瀬戸らしくでいいと思う。俺と張り合うことないんだ」



と圭ちゃんが言うと足を止め



「お前のそーいう所が嫌いなんだよ」



と振り返る



「バーカ」



と笑い歩いて去っていった



「さーて、これからだぞ」



圭ちゃんの声がいつもどうりになった



「え?なにが?」



俺が聞くと



「毎年恒例、新入生歓迎お花見だよ」



あっ、と他のメンバーの声が重なった