虹色のフープ




「圭吾はとにかくお人よしですね。うざいくらい困ってる人には
関わっちゃう人ですね」



本当のことだし



「その分、人の心を安らげてくれる頼りになる存在です」



「んじゃ、次は俺が」



隣にいた亮生が



「圭ちゃんは、あまり欲が無い人ですね~自分に対しても相手に対しても」



・・・たしかに



「その分、いまの自分いまの相手を大事にしてくれる人です」



「じゃ、わたしも言います。圭くんは人の変化にすぐ気づいてくれる人です」



普通に褒めた。さすが天然、空気の流れ読まない



「自分でも気づけない変化にも気づいてくれる。そんな人です」



「・・・あ、俺か」



大樹、いつもボーっとしてんなよ



「圭吾は、ここにいる岡本には負けるかもだけど、天然ですね」



え?と結愛が反応してる


いや、そーだけどね



「だからこそ、選んだ言葉や気遣った言葉じゃなくて
ありのままの言葉で接してくれる奴ですね。・・・どんな時でも」



最後恥ずかしがったな



「最後は俺です!!」



元気に手を挙げてみた



「圭ちゃんは~、圭ちゃんは~」



みんな言いたいこと言いまくるから


言うこと無くなったな



「圭吾くんは」


・・・え?