私は納得できなかった。
あのあと、ちゃんと弁当を食べ今は梨夏と二人で帰っている途中だ。
相変わらず、梨夏が話すことは森康平のこと。今も、そいつの話をしているのだけど、どうも納得できない。
「そりゃ、梨夏は派手系に入るから、さっきのチャラ男とは釣り合うかもしれないけどさ、前の彼みたいに梨夏を傷つけるかもしれないと思うと…、どうしても…。」
梨夏は、いつも似てる系統の人を好きになるから…。
「…しずく、ありがとう。あたしの事心配してくれてるんだよね。しずくの気持ちすっごく嬉しい。でも、あたし決めたんだ!今の彼に、アタックしてだめだったら今度こそ恋は止めるって!だからさー、今はしずくに見守っていてほしいかな。」
う…。そう、言われると何も言い返せなくなる小心者の私。
「……分かった。」
ほら。結局は梨夏の言う通りになって、弱すぎる、私。
