~きみの涙色~



みんな、ケラケラ笑っているけどイマイチ笑えないよ私。


「しずくー!」



「…えっ!?」



「次、しずくだよー?」


頭の中が、高岡 良祐=私でぐるぐる回っていて気づかなかったようだがいつの間にか、私の番が来てしまったようだ。



「えーと…、仲村しずくデス。」



チャラ男が目の前に三人いると、緊張でカタコトになってしまったが、今後一切関わらないだろうから、よしとしよう。



「えーと、じゃー最後!つばき!コイツは、チャラ男ぽいんだけどー根はしっかりしてるーつーか!まぁ、俺とは違うってことだ!」



へー、まぁ、唯一まともな奴か。
黒髪だしね…、でもまぁ、ピアスだの指輪だのネックレスだのジャラジャラついていて、チャラ男だけど。



「………。」



え?なんで黙ってるの…?

あれ、今って自己紹介じゃないわけ…?


「あれれー、つばき今日はご機嫌斜めのようで、じゃー変わりに俺が紹介する!こいつは、矢神 つばき。んで、俺とは幼馴染みでーす。」



空気をよんだ、森 康平が変わりに自己紹介をしたのはいいものの当の本人は全くもって黙りこんだまま。


はぁー…、もうヤダ。



梨夏は、森 康平となんか二人で話始めちゃったみたいだし。


残された、私たち三人の周りは静まり返ってるし…。