~きみの涙色~



─翌日─



「しずくー!おはよー!」


今日も、元気な梨夏の挨拶から始まる私の高校生活。


でも、今日の梨夏はいつもにまして随分とご機嫌だ。



たぶん…、いや、きっとあの森 康平となんかあったのだろう。


どうするべきか、聞くべきか、聞かないでおくべきか。


親友なら、聞いた方がいいと思うけど…長いのだ。


梨夏は、自分の好きな話は永遠と言っていいほどずーっと話しているから…正直つかれる。






あっ、今、目あった。
うん、聞いてやろう。だって、聞いてほしくてソワソワにこにこしているんだもの。