本当に少しだった 「晴、もとがいいんだからもっと自分に気ぃ使いなよ」 「そう言われても……」 メイクなんてできない アイツがなんて言うかわかんない 少し肩を落とすと、「悪かった」と言って、頭を撫でた 「ほら、お披露目だよ」 手を引っ張られて立ち上がると、みんなの方へ身体を反転させられる 瞬間、騒がしかった教室が静まり返った あれ?