大好きだったよ。

高杉が逃げていくのが見えた。



安心したのか、足に力が入らなくなる。


「大丈夫か?」


「...海?」


海だったんだ。



海の声が確かに上からしたんだ。



「そう。俺」


ギュッ__________


「海?」