『飛行機が何なんだよ。お前、それに囚われすぎ。大丈夫だから』


「...絶対?」


海を信じてみることにする。


『絶対。』


全ては信じてから、始まるんだから。


「絶対だよ。破ったら許さないからね」


『許してもらわなくても破った=死んでるだから。』



笑いが入ってる声。


「笑ってる場合じゃない」


『ゴメン。じゃ、また』


ちょっと、悲しくなった。


飛行機に囚われて。


海が死んじゃうんじゃないかって。


もう、この声は聞けないんじゃないかって。