君と過ごした日々【完】

うぅ…。



「い、言わないでよ?」



美風は興味深々の目であたしを見ている。



「絶対言わない!!」



まぁ、高校になって初めての友達だしね。



「あたし、あの人に一目惚れしちゃったんだ。ボールペン拾ってくれて、優しい人だなぁ。って、なったんだ」



「そーなんだぁ。あたし応援するよ!!」



美風があたしの手を強く握り締めた。



「ありがと!頑張る!」



嬉しいなぁ。