「小姫…彼氏?」
藍の顔を想像してた私に矢島が話しかけてきた。
「へ?彼氏?彼氏ってメールの相手の事?」
「うん。違うの?」
「残念。外れだ。こいつは相棒かな?年下の友達でね。凄い、いい奴なんだよ♪」
「年下?」
「同じ大学の同じ学部で同じサークルなんだ。誕生日がね、三日しか違わなくて。大人っぽいんだよね。」
藍って老けてんのかなぁ?
「へー。そうなんだ。会ってみたいよ。そいつに。」
「藍に?」
「藍って言うんだ?」
「うん。でも矢島なら仲良くなれそうかも。今度紹介するね。」
「楽しみにしとく。」
藍と矢島が友達かぁ。
正反対だから…仲良くなれそうなんだよね。
藍は素直じゃなくて意地悪だけど…。
矢島は素直で優しいもんね。
いや…藍も根は優しいけどね。
案外、正反対の人の方が相性がいいんだよね。
だから藍と矢島は仲良くなれそう。

