「藤原! 朝倉ちゃん! 荷物まとめて!!」 先輩がわざわざ呼びに来てくれた。 「じゃあ、行きますか!」 駿がそう言って歩きだす。 あたしも駆け足で駿の横に並んだ。 あたしたちの 高校最初の夏は 悔しい思いをいっぱいしたけど、 こうやって幕を閉じた。 でも、 これは終わりじゃない。 あたしたちは 新たなスタートをきった。