「駿は、 あたしを全国に連れて行かなくていい。 あたしが 自分で全国に行くから。 だから…… 絶対いっしょに行こ? あたし、駿に甘えてばかりいないから。 あたしは、連れて行ってもらうんじゃなくて、 駿といっしょに全国に行きたい!」 あたしは、まっすぐに駿の瞳を見つめた。 駿も、まっすぐにあたしの瞳を見つめてくる。 「だからねー… 駿、あやまるじゃなくて 応援して……」 あたしはそう言って目を伏せた。