「………駿…」



あたしは、それだけ言って駿の前に立った。





「……………」



2人の間に沈黙が流れる。





「おつかれさま。」



何を言えばいいのか分からず、あたしはただそれだけを言った。





いつのまにか、駿を取り囲んでいた部員がいなくなっていた。



そこには、静かにあたしと駿の2人の空間が出来ていた。