レースが終わると、部員は、駿のところか荷物のところに戻って行った。


あたしは、みんなから少し遅れて駿のところに行った。






ゴール付近に、駿を囲んであたしの学校の部員が輪になっていた。



あたしは、その輪に向かってゆっくり近づいた。



囲んでいる人の間から、駿がアクエリアスを飲んでいる姿が見える。


あたしに気づいたキャプテンが、駿に声をかけてからあたしの方へやってきた。


何も言わずも、あたしの肩をポンとたたく。




駿が顔を上げて、目が合った。