順位はー… 2位だった。 1位との差は、ほんとにわずかだった。 すごく悔しい。 悔しさが次から次へと溢れてくる。 でも、タイムは自己ベストだった。 1年前よりもだいぶタイムが伸びていた。 思わず笑顔になる。 「さき、自己ベストだった!」 そう言って、あたしはさきに抱きついた。 「よかったじゃーん!」 さきは嬉しそうに、あたしを抱きしめ返しながら背中をたたいた。