先輩としゃべり終えるとさきがやってきた。 「そろそろタイム出てるんじゃなゃない?」 さきのその言葉で、あたしはさきといっしょに掲示板まで急いだ。 掲示板前は人がごった返していた。 ハードルのタイムが出ているようだった。 選手や記録者がひしめき合うなかを、上手く間をぬって掲示板までたどり着いた。 一つ一つ種目を確認していく。 「しん!あったよ!」 さきが指差すさきには、ハードルのタイムが貼ってあった。