アナウンスが聞こえ、一組目がスタートした。 さすがー… 高校はまたレベルが違う。 そんなことを考えている間に、二組目がスタートした。 二組目のピストルの音が、遠くに聞こえる。 「次の人、入って下さい。」 その声を合図に、あたしの組の人がトラックのなかへ入っていく。 あたしも続いて入り、スタブロを合わせる。 足をかけ、まっすぐにハードルと向かいあう。 練習で走り出す。 2台飛び越えると、スピードを緩めて自分のスタート位置に戻った。