駿のその一言で、さらにりんがさらにうつむく。 「……恋愛がらみ…?」 あたしが駿に聞く。 駿が、先輩たちが去っていった方を見ながら言う。 「ここにいた先輩の中の1人、サッカー部の先輩の彼女だった」 …先輩の彼女…… たぶん、泣いていた先輩だろう。 そこまで考えたときに、あたしは前にりんが言っていたことを思いだした。 『あたし、部員全員から告られた』 りん、昨日そう言ってたよね…? あれは、たぶんうそじゃないだろう。 でも、先輩のなかには彼女がいる人がいたの…?