「はいっ!」 叫ぶように言って、あたしはバトンを前につきだした。 駿の、手の中にしっかりと押し込む。 バトンをしっかりとうけとり、駿は駆け抜けていく。 あたしは、ひざに手をついて、肩で息をしながらレースの行方を見守った。 駿は、力強い走りでトップを独走していた。