「ありがと♪ ハードルがなかったからなんか100mが短かった!」 あたしがそう言うと駿が笑った。 「そーだよな。 お前、いっつも走るだけじゃなくてハードル飛び越えていくんだもんな。」 駿がそう言いながら、一人でうんうんと頷いている。 あたしはそれを見て笑ってしまった。 「人見て笑うな!」 そう言って駿がチョップしてきた。 こんな、当たり前のようか会話が、今のあたしにはめちゃくちゃ嬉しかった。