なんか最後には 『告れー!』 とばっかり言っていた。 「しん!」 100mに出場するため、グランドに向かっていたあたしにさきが寄ってきた。 「もう走るんだっけ?」 「うん、この次だよ。」 そう言ってグランドを見ると、今は男子の100mをやっていた。 駿をちょっと探すと、次に走るらしく、スタブロを調整していた。 あたしの視線の先を見てさきが笑った。