あいことば



どれくらいの時間が経ったのだろうか・・・


優しく、ほほに手が触れるのを感じた。



あたしはそれと一緒にゆっくりと瞳をあけた。






「・・・起きたか?」


駿がそう問いかける。


あたしはそれに頷き、上半身を起こした。



保健室の入り口に、2人分の荷物が置いてあった。