「…しん、オレは…」 「藤原ー!! 朝倉大丈夫だったか?」 そう言って、2年生の先輩が保健室の入り口から顔を出した。 その瞬間、駿があたしをぱっと離した。 「大丈夫みたいです。 今いきます。」 駿が先輩に返事をして、立ち上がった。 そして、あたしの頭に手のひらをのせた。 「じゃあ、あとで迎えにくるから。 ちゃんと寝とけよ?」 駿がそう言って笑った。