保健室につくと、丁度先生が出掛けていた。 傷口を水道で荒い、あたしは中のイスに腰掛けた。 「…先生はいねぇのか。」 駿がそう言って、ガーゼと消毒液を手に取った。 そして手際よく消毒していく。 お互い、何もしゃべらない。 「部活が終わるまで寝てろ。 帰り、送ってくから。」 消毒が終わると、駿がそう言ってベッドを用意した。