あいことば



しんを見ると、目を閉じたまま荒い呼吸を繰り返していた。


額にはすごい汗がにじんでいる。





オレはしんの横にかがんで、しんの顔を見た。



「大丈夫か?」


オレの声に顔をあげ、しんは力なく頷いた。





「保健室いくぞ。」


オレはそう言って、しんを支えるようにして立った。



…こいつ、こんなに細かったっけ…?




そして、ゆっくりと保健室に向かった。