「おはよー!」 学校の靴箱では、あちこちでそんな声がとびかっている。 「おはよっ、朝ちゃん!」 そう言いながら、かながとびついてきた。 「…おはよ。」 軽く笑いかけながらあいさつをした。 「…ねぇねぇ、朝ちゃん。 一つききたいことがあるんだけど…。」 「何…?」 朝から、かなが真面目な顔をしている。