「…………」


2人の間に沈黙が流れる。



駿の機嫌がかなり悪い。

…ー朝はあんなに機嫌よかったのに。



機嫌の悪い駿をみてると、なんだかあたしが悪いように思えてくる。




でも、よく考えたらもともとは駿が悪い!


結局、頭の中でそういう結果になった。



「いこっ、かな。」


そう言ってあたしはすたすたと歩きだした。





「藤原くん、よかったの?」


かなが少し心配そうに聞いてくる。



「…ーだって、もともとは駿が悪いんだし。」


それを聞いても、かなはまだ心配そうだった。