ーーー…… 憂鬱な朝がきた。 昨日は結局一睡もできなかった。 りんはあたしと顔をあわせないようにしてあるのか、あたしが起きたときにはすでに家を出ていた。 「……いってきます。」 あたしはそう言って家を出た。 1人で登校することが、こんなにさみしいものだとは思ってなかった。 今まで1人でいくこともあったけど、そのときとは違う感覚。 …ほんとに1人ってカンジ。 時々駿と登校してたことがすごいことのように思えてくる。