ーーー…… 「…ただいま。」 あたしはそう言って我が家の玄関を開けた。 駿とりんを探しに出てから…… あたしは今まで2人を探していた。 でも、携帯にも出なかった2人を探すのは困難なことで、結局探し出すことはできなかった。 「しんちゃ~ん! 遅いじゃないの! 心配したんだからね!」 そう言いながら、お母さんが台所から顔を出した。