「ねぇねぇ!

駿くんどうしたの?」




…りん!?




りんの声が玄関の方から聞こえた。






ヤバい。


とっさにそう思った。




「…亮ちゃん!」


そう言って、あたしはさらに亮ちゃんの腕の中でもがいた。




でも、体格的にもだし、

何より女子が男子の力にかなうわけがない、