「…駿、帰ってこないね。」 あたしは、隣に座っている亮ちゃんに言った、 ずっとテレビを見ていたけど、あたしが駿の家に来てからすでに30分以上が経っていた。 さすがに遅すぎる。 「あ~確かにな。」 「…なんかあったのかな?」 「ん~…あいつもガキじゃないんだからそのうち帰ってくるよ。」 そんなのんきなことを言いながら、亮ちゃんは立ち上がってキッチンに向かった。