「渡しとこっか、それ?」 「ん~… 直接渡してって言われてるんだよね、 明日提出らしいから、駿がもし明日出さなかったらあたしの責任になるかも…。」 「あっ、じゃあ上がってまっとけば?」 亮ちゃんがそう言って玄関を大きく開けた。 「えっ、いいの?」 「遠慮するなって! ほらっ!」 そう言って亮ちゃんは笑った。 「じゃあ~おじゃまします。」 そう言って、あたしは玄関から上がった。