「それじゃあねっ! もう翔が待ってるから♪」 そう言って、さきは満面の笑みで帰って行った。 さきと青山くんは、あの祭りの日から付き合い始めた。 告白はさきからだった。 あとで駿に聞いた話だと、実は青山くんもさきにずっと片思いしてたらしい。 2人とも毎日ラブラブだ。 あたしも彼氏が欲しいって思うぐらいに。(笑) 付き合い始めてから、さきも青山くんも表情が明るくなった。 あたしは、さきの片思いを知っていた分、自分のことのように嬉しかった。