ーーー…… 「おっ、駿おかえり。」 オレが家から帰ると、先に帰ってきていたらしい兄貴が髪をタオルで乾かしながらやってきた。 兄貴は手に持っている牛乳をグビグビ飲んでいる。 オレは、そんな兄貴を見てため息をついた。 …りんはなんでこいつがそんなにいいんだろうか。 そんなことを考えながら。 「あっ、そーいえば…」 兄貴の言葉に、オレは兄貴の方に振り向いた。 「しんと何かあった?」 オレは、いきなりのその質問に息が詰まった。