「亮ちゃん、今日はありがとね! わざわざ送ってもらっちゃって…。」 「別にいいって。 そんなこと気にするな! それじゃあな。」 亮ちゃんがそう言って自分の家の方に向かって帰りだした。 と思ったら、途中で止まってくるりと振り返った。 「そうそう。 お前、あんま1人で泣くなよ。」 亮ちゃんはそれだけ言って、すたすたと帰っていった。 あたしは亮ちゃんの言葉にびっくりして言葉が出なかった。