「えっ、ほんとに出来たの?」 「………………」 あたしは何と答えていいかわからず黙ってしまった。 「あ~、無言は肯定と受け取っていい? …そっか。 お前も恋するんだな。」 亮ちゃんはそう言って、あたしより少し前の方を歩いていた。 そんな亮ちゃんの背中に、あたしは質問を投げかけた。 「亮ちゃんは? 亮ちゃんは好きな人いないの? ずっと彼女作ってないじゃん。 せっかくモテるのにさっ…。」