あたしは、隣を歩く亮ちゃんを横目で見上げた。 身長は軽く180cmはあるし、駿よりも少し切れ長の目。 これはモテるなぁー… あたしがそんなことを考えながら見ていると、あたしの視線に気づいた亮ちゃんが携帯から目を上げた。 「…どうした?」 「いやっ、何でも!」 あたしはそう言って、萩くんとの会話を思い出した。 今よりも大分前の話だ。 そのときもこんな会話をした。 それから、あたしと萩くんはよくしゃべるようになった。