「・・・何で隣を歩いてるの? 一人で帰れるし・・・・・・。」 あたしの言葉に、亮ちゃんが言った。 「いやいや、お前。 どうせ暗いなか一人で帰るのが怖いくせに。 暗所恐怖症。」 亮ちゃんのセリフに、あたしは何も言い返せなかった。 事実なんだから仕方ない。 「それに、夜は危ないから。 送っていくよ。 まぁ、イヤだって言っても勝手に送るけど。」 ケータイをいじりながら、亮ちゃんはいった。